痔やそけいヘルニアなどのおなかとおしりの病気にお困りで、「手術が必要な気もするけど、長期間入院に充てることは難しい」忙しいビジネスマンや自営業の方、小さなお子さんを抱えたお母さん、そして入院生活に馴染めないお年寄りの皆さん。
当院では、お身体への負担の少ない、入院による拘束時間を短くした日帰り手術を行います。
痔疾患には3つの種類があります。
* 手術を行う痔は通常Ⅲ度以上
適用となる痔には、切除せず注射で治すジオン注 ( ALTA療法 )の日帰り手術を行うことができます。
当院では、ジオン注(ALTA療法)による日帰り手術を採用しています。
ジオン注とは「脱出を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔核に流れ込む血液の量を減らし、痔核を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。しかも駐車翌日から出血が止まり、数日で痔核が脱出しなくなります。
痔核を切り取る手術と違って、痛みを感じない部分に注射をするので「傷口から出血する」「傷口が痛む」ということはなく、日帰り治療が可能となりました。
ジオン注の有効成分は硫酸アルミニウムカリウム水和物とタンニン酸です。
硫酸アルミニウムカリウム水和物は、出欠状況や脱出状況を改善する働きをします。タンニン酸は、硫酸アルミニウムカリウム水和物の働きを調整します。
有効成分の頭文字からAluminum Potassium Sulfate Hydrate-Tannic Acid(ALTA:アルタ)とも呼ばれます。
ジオン注は痛みを感じない内痔核に注射するので痛みはありません。しかし、肛門鏡を挿入するために肛門を緩める必要があるので、麻酔をかけます。
ジオン注は四段階注射法といって、ひとつの痔核を4か所に分けて注射し、薬物を充分に浸透させます。複数の痔核がある場合は同様に行います。
注射後は落ち着くまで30分~1時間程度の安静が必要です。
投与後の早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が減り、翌日には出血が止まり、脱出の程度も軽くなります。
腫大していた痔核は次第に小さくなり、引き延ばされていた支持組織も元の位置に癒着・固定して、脱出が見られなくなります。(1週間~1カ月)
※ジオン注治療では1~3カ月目ころに出血がみられる場合があります。